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踊るブート法師(試運転中)
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過去から現在に至るまで姿かたちを変えてリリースされ続けている、オジー・ブート界随一の超定番音源と言えばもちろん“THE KING BISCUIT FLOWER HOUR”モノ(ラジオ放送用音源)となりましょう。思い返せば私が初めてこの音源に触れたアイテムは、チープな造りのブートカセットでした(インデックスには写真などなく、ただセールス文句が書き連ねられていただけ。渋谷・東急ハンズ前の細い道を入った、アパートを改造したショップの2階で購入した記憶があります。1,500円ほどだったでしょうか)。もう20数年も昔のことです。

この音源は1981年7月28日のセント・デニス・シアター公演(モントリオール)を収録したものですが、オンエアは異なる2種類の編集で、2度に分けて行なわれました。

・1981年09月13日放送、番組名“THE KING BISCUIT FLOWER HOUR”
 I Don't Know
 Crazy Train
 Believer
 Mr. Crowley
 Iron Man
 Children Of The Grave

・1982年05月02日放送、番組名“BEST OF THE BISCUIT”
 Flying High Again
 I Don't Know
 Crazy Train
 Believer
 Mr. Crowley
 Suicide Solution
 Revelation (Mother Earth)
 Steal Away (The Night)
 Paranoid

この中から、“Suicide Solution”に続くランディ単独のソロタイムが、オフィシャル・ライヴ『TRIBUTE』における差し替え音源として採用されています。

実際には未聴タイトルも多いのですが、分かる範囲でこれまでのリリース実績と内容を簡単にまとめてみましょう。



【01】STORM WARNING [2CD / LANGLEY / LANGLEY DELUX 002]

 

Disc 2 : Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Mr. Crowley/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid + I Don't Know/Crazy Train/Believer/Mr. Crowley/Iron Man/Children Of The Grave

放送用原盤を使用、リマスタリングを施し、CMなどを除いて楽曲のみを純粋に並べた“THE KING BISCUIT FLOWER HOUR”モノの愛聴決定版。2枚組仕様で、ディスク1にはこちらも定番音源となっている1981年05月11日のクリーヴランド公演が収録されています。



【02】RANDY YEARS [3CD-R / LANGLEY / LG-0181]



Disc 1 : DJ Introduction/CM/Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Mr. Crowley/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid
Disc 2 : Carl Orff "Carmina Burana" - DJ Introduction/CM/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Mr. Crowley/Iron Man/Children Of The Grave

放送用原盤を使用、リマスタリングを施し、DJアナウンスメントやCMなども完全に復原した“THE KING BISCUIT FLOWER HOUR”モノの資料決定版。3枚組仕様で、ディスク3には1982年01月31日のリッチフィールド公演が収録されています。プレスCDではないという点で、後発の『STORM WARNING』にやや水を開けられた感があります。



【03】LEGACY OF RANDY RHOADS [2LP]

 

Side A : I Don't Know/Crazy Train/Believer
Side B : Mr. Crowley/Flying High Again
Side C : Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Suicide Solution
Side D : Iron Man/Children Of The Grave/Paranoid

アナログ時代のエアチェック・タイトル。
ふたつのソースを編集し曲順を整える、といった仕事の細かさが光っています(並び替えられた曲順の正確さはともかくとして)。



【04】KILLED IN FLYING PRANK [2LP]

 

Side A : Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train
Side B : Believer/Mr. Crowley
Side C : Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)
Side D : Steal Away (The Night)/Paranoid

アナログ時代のエアチェック・タイトル。
『LEGACY OF RANDY RHOADS』同様2枚組ながら、こちらは1982年05月02日放送分のみを収録しています。



【05】ANOTHER TRIBUTE [1CD / METAL MEMORY RECORDS / MM-90003]

 

Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid

CDブート初期のエアチェック・タイトル。
1982年05月02日放送分をソースにしていますが、なぜか“Mr. Crowley”が未収録です。また、収録日・会場名を「81年08月 スタープレックス・オーディトリアム(ダラス)」と偽ってクレジットしています。



【06】ALL ABOARD [1CD / METAL MEMORY RECORDS / MM-90011]

 

Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Mr. Crowley/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid

CDブート初期のエアチェック・タイトル。
『ANOTHER TRIBUTE』と同様、1982年05月02日放送分をソースにしたブートながら、こちらにはしっかりと“Mr. Crowley”も収録されています(ただし音質は『ANOTHER TRIBUTE』にやや劣ります)。レーベルが同じ“METAL MEMORY RECORDS”であり、カタログナンバーが近いこと、更にはどちらにも実際とは異なる収録日・会場名が打たれていたことから察するに(こちらは「1981年07月31日 モントリオール・フォーラム公演」と誤記)、恐らくは収録曲、音質の両面でどちらかにリリースを絞ることができず、若干タイミングをずらして出荷しどちらも買わせてしまおう、という魂胆が制作業者に働いたに違いありません。そして見事に、私は両方買わされてしまったワケです(笑)。



【07】COMPLETE LEGACY [1CD-R / SHOUT TO THE TOP]

 

I Don't Know/Crazy Train/Mr. Crowley/Believer/Suicide Solution/Flying High Again/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Iron Man/Children Of The Grave/Paranoid

エアチェック音源を元に、曲順を編集しライヴの完全再現を試みたタイトル。
原盤使用のプレス盤『STORM WARNING』が最終ヴァージョンとしてリリースされるまでは、それなりに意義のある作品でした。ボーナストラックとして1981年04月22日のメリーランド公演から3曲が追加収録されています。



【08】ALWAYS WITH RANDY [1CD-R / SMOOTH DANCER / SD-0028]



Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid

1982年05月02日放送分をソースにした様相ながら“Mr. Crowley”が未収録となっていること、また収録日・会場名を「81年08月 スタープレックス・オーディトリアム(ダラス)」とクレジットしていることから、『ANOTHER TRIBUTE』のコピー盤と考えてほぼ間違いないでしょう。ただしジャケット・デザインは秀逸、「いつもランディといっしょ」の文句が泣かせます。



【09】BLIZZARD OF AXEMAN [1CD-R / UMB / UM-0041]

 

Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid

1982年05月02日放送分をソースにした様相ながら“Mr. Crowley”が未収録となっていることから、『ANOTHER TRIBUTE』のコピー盤と考えてほぼ間違いないでしょう。収録日・会場名は「1981年06月04日 インディアナポリス公演」と偽られています。



【10】LIVE IN CLEVELAND [1CD / DAT-002]

 

Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Mr. Crowley/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid

1981年05月11日のクリーヴランド公演とクレジットされていますが、“Flying High Again”で幕を開ける収録曲順から1982年05月02日放送分をソースにした“THE KING BISCUIT FLOWER HOUR”エアチェック・タイトルだと推測できます。



【11】DIRT RHOADS [1CD]

 

Flying High Again/I Don't Know/Crazy Train/Believer/Suicide Solution/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Paranoid

1982年05月02日放送分をソースにした様相ながら“Mr. Crowley”が未収録となっていること、また収録日・会場名を「81年08月19日 ダラス公演」とクレジットしていることから、『ANOTHER TRIBUTE』のコピー盤と考えてほぼ間違いないでしょう。1枚モノながら、ジェイクを起用した1986年のカンサス音源9曲と抱き合わせでリリースされました。



この他にも、詳細は不明ながら同一音源を収録していると思われるタイトルに、以下のものがあります。

【12】MONTREAL CANADA [1CD]

 

【13】AXEMAN [1CD](RANDY RHOADS ソロ名義)

 



*この項をまとめるにあたり、ウェブサイト“RANDY RHOADS CLUB”様を参考にさせていただきました。
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OZZY OSBOURNE / LA VIE EN RHOADS[1CD]
PLANET-X / PLAN 045

01 Introduction
02 Over The Mountain
03 Mr. Crowley
04 Crazy Train
05 Revelation (Mother Earth)
06 Steal Away (The Night)
07 Suicide Solution 〜 Guitar Solo 〜 Drums Solo
08 Goodbye To Romance
09 Believer
10 Flying High Again
11 Iron Man
12 Children Of The Grave
13 Paranoid

Met Center, Minneapolis, Minnesota, USA / January 15th, 1982

ランディ非業の死まであと2ヵ月……聴く度にその事実が胸を締め付ける、定番サウンドボード音源です。エディット・ピアフ作によるシャンソンの有名曲“薔薇色の人生”をもじったタイトルが洒落てますね。ここでの“Mr. Crowley”におけるソロプレイはまさに情熱がほとばしっているかのような勢いを感じさせ、明らかにオフィシャルで発表されたライヴ音源2種(シングル収録ヴァージョンと『TRIBUTE』の2テイク)を凌駕しています。ということで“Mr. Crowley”好きな方にはとくにオススメな音源です。曲が始まってちょうど4分のところから10数秒、約8小節にわたってキーボードの音が消える、というハプニングもあって美味しさ倍増(機材的なトラブルなのか、単にドン・エイリーが弾くのをさぼっていたのかは不明)。全編を通じてランディのテンションが落ちることはなく、数種類あるサウンドボード/FM音源の中でも特に熱く聴ける逸品となっています。難点を言えば、ジャケットのオジーが短髪(というかランディの死後剃り上げた坊主頭がやっと伸びてきた頃)で、音源の収録時期と合っていないことぐらいでしょう。もちろんオジーも絶好調、実質1曲目の“Over The Mountain”の出だしでは「お、今日は高音も結構出ているじゃないか」と喜ばせておきながらすぐにヘロヘロになっていく、というドキュメンタリー・タッチで楽しませてくれます(それでもトータルではかなり歌えている方でしょう)。なお、“Iron Man”の3:00あたりに音切れアリ。また、同内容と思われる別タイトルには『OVER THE MINNEAPOLIS』[写真下↓上 UMB (UNRELEASED MEGA BATTLE)/UM0043] や『OVER THE MOUNTAIN』[写真下↓中]、『DIARY OF A DEAD ROSE』[写真下↓下 HIGH VOLTAGE RECORDS/HVCD5008] があります。

【SBD音質:★★★★】
【アートワーク:★★】

 

 

 

BLACK SABBATH / GOING THROUGH CHANGES[1CD-R]
LOST AND FOUND / LAF092

01 Tune Up/Introduction
02 Tomorrow's Dream
03 Sweet Leaf
04 War Pigs
05 Snowblind
06 Iron Man
07 Changes
08 Cornucopia
09 Wicked World (Incl. Guitar Solo)
10 Embryo/Children Of The Grave
11 Paranoid

at "NGARUAWAHIA MUSIC FESTIVAL"
Waikato River, Ngaruawahia, NEW ZEALAND / July 1st, 1973
Waikato River, Ngaruawahia, NEW ZEALAND / January 7th, 1973

タイトルにも起用されているように、このブートのウリはなんと言っても超レアな“Changes”の実演にあります。音質はこもりまくりでクリアさに欠け、悲しくも“往年のオーディエンス録りブートらしい風情”に満ちてしまっていますが、貴重度という尺度で見ればそんなもの何の手枷足枷にもなりません。トニーがピアノを弾き、ギーザーがメロトロンを奏で、オジーが切々と歌い上げる……そしてビルはたぶん休んでいる(笑)……ライヴ映えするこれほどの名曲がオリジナル・ラインナップではなぜ3回しか演奏されなかったのか、首を傾げたくなること確実です。突如として切り込み一瞬にして空気をドヨーンと一転させてしまう“Cornucopia”との対比も見事。この空気の変わり目にこそ、サバスの真価が顕れているように感じました。“Changes”が造り出したある種神聖な香りを持つ空気と、邪悪極まりない“Cornucopia”のリフが構築するコントラストの素晴らしさによって、すべてを暗黒の渦に巻き込んでしまうサバス特有の“リフの魔力”がより一層深く浮き彫りにされた格好になっているのです。そういう意味でも“Changes”は欠くべからざる曲だったんじゃないかと思えてなりません。ライブ実績3回のうち、NGARUAWAHIA MUSIC FESTIVAL(ところで、何と読むんでしょうねコレ。強引に読めばヌガルアワヒアか?)から9日後のシドニー公演における“Changes”もブート化されているようなのですが(写真下↓『THE LAST GOODBYE』SLIC002)、こちらは“Changes”に続く曲が“Iron Man”なので、対比の妙を味わうには『GOING THROUGH CHANGES』の方が優れていると言えましょう。“Changes”の3分46秒近辺にはレコーダーのモノとおぼしき咳が録音されてしまっていますが、例の葉っぱによるものと思えばそれもまたオツってもんです。
ちなみに、収録月日は上記で訂正したようにクレジットにあった「7月1日」ではなく、「1月7日」が正確なようです。さてはブート業者め、ヨーロッパ式の日付表記を読み違えたか?(笑)

【AUD音質:★★】
【アートワーク:★★★】
【チェンジズ感涙度:★★★★★】

 
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