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踊るブート法師(試運転中)
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VANDENBERG / ROLL THRU THE NIGHT[1CD]
BONDAGE MUSIC / BON-038

01 Ready For You
02 Lost In A City
03 Your Love Is In Vain
04 Out In The Streets
05 Roll Thru The Night
06 Burning Heart
07 Too Late
08 Friday Night
09 Time Will Tell
10 Different World
11 Guitar Solo - Wait
12 Rock On
13 Waiting For The Night

Track 1-7 : Houston, Texas, USA / Mar. 3, 1983
Track 8-13 : Nakano Sun Plaza, Tokyo, JAPAN / Jun. 20, 1984

エイドリアン・ヴァンデンバーグと言えば、1987年のWHITESNAKE加入で一気にメジャー組の仲間入りを果たしたギタリストなワケですが、HR/HM好きにはスゴ腕ギタリストとしてそれ以前のリーダーバンド、VANDENBERG時代から一目も二目も置かれていました。何と言っても彼の魅力はその緻密なソロワークにあって、このサウンドボード音源(放送用か?)でもところどころハズしながら(笑)テクニカル一辺倒に偏らないエモーショナルで熱いエイドリアン・ワールドを炸裂させています。前半はファーストアルバム『VANDENBERG』に、後半はセカンド『HEADING FOR A STORM』に伴うツアーで収録されたようですが、それぞれのアルバムからの名曲/代表曲がふんだんに盛り込まれており、未発表曲“Roll Thru The Night”まで聴けるとあって、ある意味ベスト盤としても楽しめ……ませんよコレは(泣)。だってね、エイドリアンがこんなに炸裂しているのに、バックの演奏がなんともまぁ垢抜けておらず、ローカルバンドの匂いがプンプンなんですもの。なによりリズム隊のコンビネーションが悪く、エイドリアンの足を引っ張ってるとしか思えない箇所もあるほど。その辺が最後まで“オランダの片田舎(かどうか知らんが)出身”という地方バンドの冠を外してもらえなかったVANDENBERGの敗因なのかもしれません。楽曲がすばらしいだけになんとも勿体ないというか残念というか……。そろそろVANDENBERG再評価の大波がやって来てもいいと思うんですけどねぇ。“Out In The Streets”“Burning Heart”“Too Late”“Different World”“Wait”“Waiting For The Night”といった感涙の名曲を、このまま前世紀の遺物として埋もれさせるのは実に惜しい気がします。なお、裏ジャケをご覧いただければ一目瞭然ですが、メンバーにはBLACK'N BLUEのジェイミー・セント・ジェームズや、金髪に染めた時任三郎(左端)までいたようです(笑)。

【SBD音質:★★★】
【アートワーク:★★】
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