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踊るブート法師(試運転中)
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MAGNUM / MADNESS IN THE MARQUEE CLUB 1983[1CD]
DIRTY 13 / Volume 12 (D13-012)

01 Soldier Of The Line
02 Changes
03 The Spirit
04 Hit And Run
05 Back To Earth
06 Breakdown
07 Reborn
08 The Great Disaster
09 All Of My Life
10 Sacred Hour
11 Invasion
12 Young And Precious Souls
13 Kingdom Of Madness

The Marquee, London, UK / August 26th, 1983

英国産ハードポップの頂点ともいうべき存在であるMAGNUMの、1983年のステージングを捕らえたオーディエンス・ブート。恐らくは隠し録りではなく、最高の収録ポイントに堂々と据えられたマイクによるものではないかと思うのですが、何よりもまずはサウンド・バランスの素晴らしさに息を飲みます。もう信じられないほどの臨場感。クラブ・サイズならではの熱気と密度、会場との一体感を見事に封じ込めたこの音質は、オーディエンス・ブートの理想にして最高峰と讃えても過言ではない気がしますな。絶妙なホールトーン(会場はホールじゃなくクラブですが、こういう場合はやはりクラブトーンと言うべきなんでしょうか)が、オーディエンス・ブートのセールス・ポイントである“聴いているとその場にいる気になっちゃう感”を心ゆくまで演出してくれます。
加えて、豊かな叙情性とハードネスを兼ね備えながらも常にポップなフィーリングを忘れない、そんなMAGNUMのピークとも呼べる2作品『CHASE THE DRAGON』『THE ELEVENTH HOUR!』を中心としたセットリストがこれまた至福にして最強です。ゲスト・ギタリストに現在はUFOのピート・ウェイ(B)、元QUIREBOYSのスパイク(Vo)、元AC/DCのクリス・スレイド(Dr)と共にDAMAGE CONTROLを結成して活動している名手ロビン・ジョージを迎え、トニー・クラーキンとのツインギターにマーク・スタンウェイのキーボードを絡めてアルバムの華麗さを力強く再現。あくまでも個人的な嗜好ですが、“Soldier Of The Line”“The Spirit”“Back To Earth”“Sacred Hour”“Kingdom Of Madness”といった勇壮にして感涙必至な名曲を適度に散らした構成も無敵というほかありません。
たいして期待せず、事前情報のないまま数百円の中古盤で偶然手に入れただけに、その美味しさはまた格別なのでありました。

【AUD音質:★★★★★】
【アートワーク:★★★】
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