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踊るブート法師(試運転中)
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OZZY OSBOURNE / COMPLETE PALLADIUM[2CD-R]
LANGLEY / LANGLEY-215

Disc 1
01 Carl Orff "Carmina Burana"
02 I Don't Know
03 Crazy Train
04 Believer
05 Mr. Crowley
06 Flying High Again
07 Reveration (Mother Earth)
08 Steal Away (The Night)
09 Tommy Aldridge Drum Solo
10 No Bone Movies
11 Suicide Solution
12 Iron Man
13 Children Of The Grave
14 Paranoid

Disc 2
01 Carl Orff "Carmina Burana"
02 I Don't Know
03 Crazy Train
04 Believer
05 Mr. Crowley
06 Flying High Again
07 Reveration (Mother Earth)
08 Steal Away (The Night)
09 Tommy Aldridge Drum Solo
10 No Bone Movies
11 Suicide Solution
12 Randy Rhoads Guitar Solo
13 Iron Man
14 Children Of The Grave
15 Paranoid

Disc 1 : The Palladium, New York, USA / May 2nd, 1981 (1st Show)
Disc 2 : The Palladium, New York, USA / May 2nd, 1981 (2nd Show)

いわばエネルギー至上主義とも呼ぶべき姿勢が求められるロックのライヴで、中でもHR/HMというジャンルほど「昼夜2公演」が不釣り合いなものはないと思うのですが、かつては案外平気で行なわれていたんですよね。ほとばしる熱気、はじけるパワー、突き抜ける絶叫、身をよじるほどの陶酔、そして聴衆と一体化した末の完全燃焼……それらをステージで展開してみせるバンドの面々が実は「このあと今日は同じことをもう一度やるのか……」なんて考えていたかと思うと、一気に全てがウソ臭くなってしまう気もしますけど、ビジネスというのは得てしてそういう無理を強いるものなんですな。最近の傾向には疎いのですが、かつてはKISSだって初来日公演で武道館昼夜ステージを経験していますし、ギターを唸らせたまま失神してエンディングを迎えることがお約束のTED NUGENTに至っては、英国ハマースミス・オデオンにおいて1日3公演をやり遂げたことがあるんだそう。お前はジャニーズか、と言いたくなります(もっともあちらは1日10公演だの11公演だの、“気狂い沙汰”としか思えない桁違いのライヴ回数ですけどね)。

というワケで、狂乱が身上のオジーにもそんな風に「ああ今日はもう1回暴れるのか」と思いながらライヴをやったであろう過去があります。そのレアな1981年05月02日昼夜公演の様子を収めたオーディエンス音源ブートがこちら『COMPLETE PALLADIUM』。タイトルが示すようにところはニューヨークのパラディアム、どちらのショウも比較的良好な部類に入る音質で収録されていますが、優劣をつければファースト・ショウ(昼)の方が多少レンジに幅があるように感じます。ショウの出来も昼に優勢感があり、中でもオジーのヴォーカルはセカンド・ショウのことを考え必要以上に暴走していないせいか夜に比べて明らかに安定していて、伸びのある“Crazy Train”など他のどのブートも寄せ付けない見事な歌いっぷりです。ドラムソロのあと半ば唐突にスタートする“No Bone Movies”の躍動感も昼の勝ち(レンジが広いため、エンディング直前の畳みかけるようなドラムアレンジも昼の方がグイグイと響きます)、昼夜どちらでも省かれている“Iron Man”直前の掛け合い(“One...Two...Three...YEAH!”とやるアレ)が昼のみなぜか“Reveration (Mother Earth)”の前に飛び出してくる……という構成も珍妙で○、“Children Of The Grave”の3番手前で曲構成が崩れかけるのも美味しいし、挙げ句の果てにはどういうトラブルか“Flying High Again”のソロ7〜8小節めのフレーズをランディが弾けず、イヤな間が空いてからグリスで誤魔化す、などという彼らしからぬプレイまで聴けて感動。かように総じて“昼の勝ち”ではあるのですが、残念ながらランディ単独のソロタイムは夜のみしかなく、しかも夜の“Paranoid”のスピード感あふれまくるソロは必聴モノ、おまけに“Steal Away (The Night)”ではこれからソロというつなぎのタイミングで誤ってオジーが歌い始めてしまい、あわてて“客に声をかけるフリ”でその場を取りつくろう、という微笑ましいシーンまであったりして、結局のところ昼夜双方に聴きどころがあるという充実したタイトルなのでした。この昼夜音源のブート化で、たった3曲ながら存在していたパラディアムの映像が夜公演のモノだったと確定できた功績も少なからずあるでしょう。なお、夜の“Crazy Train”開始2:00のところに、極短い音飛びあります。

【AUD音質:★★★】
【アートワーク:★★★】
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OZZY OSBOURNE / CRAZY IN ONTARIO[1CD-R]
LANGLEY / LANGLEY-216

01 Introduction - I Don't Know
03 Crazy Train
04 Believer
05 Mr. Crowley
06 Flying High Again
07 Reveration (Mother Earth)
08 Steal Away (The Night)
09 Tommy Aldridge Drum Solo
10 Suicide Solution
11 Randy Rhoads Guitar Solo
12 Iron Man
13 Children Of The Grave
14 Paranoid
10 Radio Interview with Ozzy Osbourne

London Gardens, London, Ontario, CANADA / July 24th, 1981

オープニングの不細工なつなぎに思わず「すわ、ディスクのトラブルか」と肝を冷やしたことなど数秒で忘れさせてくれる、非常に高音質な優良オーディエンス録りCD-R。バランスと抜けが素晴らしく、あふれ出るこの臨場感には下手なサウンドボード音源など裸足で逃げ出すに違いありません。ことにルディのベースが気持ちよく響いており、“Believer”のイントロには本気で腰のタガが外れました。圧倒的な迫力で納められたドラムソロには残念なことにテープチェンジによるカットが入ってしまっていますが、全編に漂う異様な高揚感がそんな欠点を余裕でカバーしてくれています。“Believer”や“Paranoid”のソロが象徴するように終始飛ばしまくりのランディ、総じて声に艶と安定感があるオジー……と、パフォーマンスの面から見てもこの日は絶好調の感があり、それを鳥肌クラスの生録り音質で楽しめるのですから、数あるオジー&ランディのオーディエンス音源の中で頂点に立つ1枚と称賛しても過言ではないでしょう。ボーナスとして収録されたインタヴューが、正直ジャマなくらいです。

【AUD音質:★★★★★】
【アートワーク:★★★★】
 

OZZY OSBOURNE / BLIZZARD OF OZZ - UNRELEASED DEMO TRACKS[1CD]
SATANS'S CALL / SCCD-001

01 I Don't Know
02 Crazy Train
03 Goodbye To Romance
04 Suicide Solution
05 Mr. Crowley
06 No Bone Movies
07 Revelation (Mother Earth)
08 Steal Away (The Night)
09 You Looking At Me Looking At You
10 Randy Rhoads Interview

タイトルには“デモ音源”とあるのですが、果たしてこれをそう呼んでいいものなのかどうなのか……。一般に“デモ音源(=デモンストレーション音源)”と称されるものには

(1)オフィシャル・テイクをレコーディングする上での下敷きとなった、それとはまったくの別音源。バンドメンバーに聴かせ理解してもらうために録られた個人的なテイクや、プリプロダクション時の試験的なテイクなど。
(2)レコーディング途上で記録された、未完成なオフィシャル・テイク。あるいはその部分的な習作。バックトラックは完成していて、仮のギターソロを乗せてみている段階のテイクなど。
(3)レコーディング終了後ミックスダウン時に記録された、仮ミックス音源や極端なミキシング音源などのオフィシャル・テイク別ミックス。ただし、リリース・テイクを使用し、波形処理ソフトなどで後から意図的にミックスを操作したフェイク音源の場合も。

などがあると思うのですが、デモンストレーションという言葉が本来持つ“(販売などを)促進するための実演・試演”という意味に照らし合わせて考えれば、(1)の“お試しテイク”のみがそう呼ばれていいように感じるんですよね。(2)や(3)はいずれも“制作中”に生まれるモノなので、“ワーキング音源”などと称する方が理に適っているように思います。

さて、それを踏まえてこの『BLIZZARD OF OZZ - UNRELEASED DEMO TRACKS』を聴いてみると、全編オジーのヴォーカルは微かに聞こえる程度のオフ状態、ベースに至ってはまるでいないかのようであり、やや遠慮気味のドラムスを従えて、頭からお尻までランディのギター(主にサイドギター)だけが暴れ回っています。おお、こんなテイクは聴いたことがないぞ……しかしながら完成版の『BLIZZARD OF OZZ』と演っていることは何ら変わりがないようなので、これはやはりデモではなく(3)の“極端なミキシング音源”ととらえるべきでしょう。
もちろん、だからと言って面白さが半減したりするはずもなく、剥き身にされたギターサウンドが新鮮に響いてうれしいったらありません。中でも“Goodbye To Romance”のリリカルなバッキングには本気で感涙させられます。サイドギターが中心なのでギターソロはうしろで小さく鳴っているだけの曲がほとんどですが(例外もあり)、サイドパートに振り分けられていたらしきオブリガードは見事に健在、“Crazy Train”や“Mr. Crowley”“You Looking At Me Looking At You”で隙き間を突いて飛び出してくる魅惑的なフレーズの数々にもうウットリです。“You Looking At Me Looking At You”でのミュートを効かせたアルペジオなど、メインのソロが引っ込んでいるお陰でバッキングの妙味を楽しめる曲も多く、ランディ好きにはたまらない逸品となりました。
オフィシャル盤どおりの曲順なのに“Revelation (Mother Earth)”と“Steal Away (The Night)”の間にブランクがある、ギュルギュルというノイズがうっすらと全編に混入している(“No Bone Movies”と“You Looking At Me Looking At You”で顕著)、といった残念ポイントもありますが、音源の貴重さを考えたらまるで気になりません。そりゃまぁ(3)なんですから当然「誰かが捏造したんじゃないの?」という疑念もついて廻りますが、例えばセンターキャンセル(音像の中心にある音を消してしまう機能)を使ってもここまで綺麗にギターのみを前面に出すことはできないでしょう(最新鋭の波形処理ソフトの実力は知らず)。いやもうこの際、捏造なら捏造でもいいんです。だってもし自分にミックス前の『BLIZZARD OF OZZ』テープが与えられて、「好きなようにミックスしていいよ」って言われたとしても、作るのは結局どうせコレと大差ない“ランディ中心ミックス”なんですから。その夢が叶ったと思えば捏造だって全然オッケーです(笑)。

ほぼ同時期に『BLIZZARD OF OZZ WORKING TRACKS』[写真下↓] という、本作とまったく同内容であろうと思われる別タイトルもリリースされています(ダブりそうなので未聴)。この2枚、なぜか売価に1,000円近い開きがあるんですよね。本作の方が安いのでこちらを選んだのですが、高い分向こうの方が音が良かったりしたら悔しいですなあ。でも『BLIZZARD OF OZZ WORKING TRACKS』がレーベル名すら無いのに対して、堂々と“Mr. Crowley”の一節“Waiting on satan's call”から取った“SATAN'S CALL”を名乗っている分だけ、本作の方が「志が高い」と言えるでしょう。もっとも性質的に“DEMO TRACKS”よりも的確な“WORKING TRACKS”をタイトルとしている手前、向こうの方が「背筋のピンと伸びた商品だ」と言えなくもないんですけどね。

【SBD音質:★★★★】
【アートワーク:★★★★】

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