
OZZY OSBOURNE / KING OF CLUBS[1CD-R]
LANGLEY / LANGLEY-041
01 Opening S. E.
02 Bark At The Moon
03 Suicide Solution
04 Mr. Crowley
05 Demon Alcohol
06 Shot In The Dark
07 I Don't Know
08 Flying High Again
09 Band Introduction
10 Bloodbath In Paradise
11 Zakk Wylde Guitar Solo
12 Sweat Leaf
13 War Pigs
14 Tattooed Dancer
15 Randy Castillo Drums Solo
16 Tattooed Dancer (Return)
17 Iron Man
18 Crazy Train
19 Paranoid
TOWN AND COUNTRY CLUB, London, UK / Jul. 14, 1988
ギタリストの発掘において顕著な功績を残すオジーさん。ランディ・ローズ→ブラッド・ギルス→ジェイク・E・リーとワタシのツボを押しまくるギタリストが続き、「さぁ今度はどうなるのかワクワクざますわ」と♪期待と不安がフィフティ〜フィフティ〜♪(“私のニュー・ソング”by 榊原郁恵。誰も知らんがな/笑)な気持ちでザック・ワイルドの登場を迎えたワケですが、正直に言えば今ひとつ彼にピンと来なかったんですね。それはひとえに、(“Miracle Man”というぶっちぎりのキラーチューンがあったとは言え)加入第1弾アルバムの『NO REST FOR THE WICKED』が自分の描くオジー像から若干離れていたためであり、当時19歳だか20歳だかというザックの若さに引きずられたのか、全体をオジーらしからぬ“元気ハツラツ!”なムードが包んでしまっていたからなんですな。もちろん冷静に聴けば中身は相も変わらずのオジー路線だったのですが、どうやら了見の狭いワタシはアメリカンな香りの強いザックのリフに一聴して拒絶反応を起こしていたようです。それ以降もザックにSomething Specialを感じることはなく、ワタシの中では“わりとフツーのギタリスト”として片づけられてしまっていたのですが、その印象がある日突然、このブートを聴いて一変してしまいました。ほとばしり溢れ飛ぶエナジーの粒! 本人すらコントロールに窮しているかのような、暴れ馬のごときリフの爆走ぶり! そして、ランディ・ローズへのリスペクトを十分に感じさせる旧曲と、己のパワー&テクニックを存分にそそぎ込んだ新曲が織りなす絶妙のセットリスト!(いやまぁ“Miracle Man”がないのは許し難いのですが) 若さゆえの驚愕プレイなのか、はたまたツアー最終日という環境が生むテンションの異常高騰なのか……。現在のむっさいおっさんルックスからは想像もつかないあどけない美少年フェイス(裏ジャケ参照)と、「奇跡のギター小僧ついに出現!」的なプレイの落差がものスゴいです。前後半で2種類のソースを組み合わせているそうですが、そんなことをまるで気にさせないトータル77分46秒。“Crazy Train”で聴かせるランディ・カスティロの爆裂ドラミングも高ポイントですね。オジー絡みの夭逝ダブル・ランディーズを偲びながら、聴く度に心は1988年のロンドンへ一気に運ばれてしまうのでした。んで思うことはただひとつ。えーっと、どこかにジョー・ホームズの印象を一変させてくれるブートは転がってませんかね?(笑)
【AUD音質:★★★★】
【アートワーク:★★★】
【ザックにお手上げ度:★★★★★】
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