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踊るブート法師(試運転中)
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OZZY OSBOURNE / DEEP INSIDE[1CD-R]
LANGLEY / (No number : Bonus CD-R)

01 Diary Of A Madman (SE)
02 Over The Mountain
03 Mr. Crowley
04 Crazy Train
05 Reveration (Mother Earth)
06 Steal Away (The Night)
07 Suicide Solution
08 Guitar Solo
09 Drum Solo
10 Goodbye To Romance
11 I Don't Know
12 No Bone Movies
13 Believer
14 Flying High Again
15 Iron Man
16 Children Of The Grave
17 Paranoid

Rosemont Horizon, Chicago, Illinois, USA / January 24th, 1982

オジー&ランディの超優良定番音源2公演をプレスCDでパッケージングしたマスターピース『STORM WARNING』に、初回限定ボーナスとして付けられていた1982年01月24日シカゴ公演のオーディエンス録りCD-R。この公演はオーディエンス撮影のブート映像があることでも有名ですが、そちらは“Over The Mountain”の途中から“Steal Away (The Night)”までと不完全収録でした。このCD-Rは完全収録となっていますが、音質自体はやや遠目で特筆すべきサウンドではありません。それでもランディのプレイは細かいニュアンスまで存分に味わえるので個人的にはまったく問題なし、“Suicide Solution”で音が一部こもり気味になったり、テープチェンジのためか“Goodbye To Romance”に音切れがあったりする点も無視できる範囲です。
ところがこの音源には、不自然にランディのソロが崩れてしまう箇所があるのです。具体例を挙げると最も顕著なのは“Crazy Train”のギターソロで、ソロに入って4小節めの中程から大きく乗り遅れた感じになりタイミングを見失ってしまっています。もちろん最初はプレイそのものに問題があって、「この日のランディは不調だったのか、随分とタイミングを外すなぁ」などと失礼なことを思っていたのですが、上で触れた同公演の映像を見直してみたところ、そちらではまるで崩れることなくいつも通りにクールなフレーズを流れるように弾きまくっているではないですか。これはいったいどういうことなんでしょうか。同じライヴを、どちらもオーディエンスの持ったマイクが拾っているというのに、片方のみソロがリズムを外しているだなんて、どう考えても怪奇現象です。そこでふと思い当たったのが、ミキサー卓の処理によってランディのソロに時折かけられるディレイ効果の存在でした。ステレオ感を強調するために、ソロのキメ・フレーズにくるとミキサー氏がディレイ・エフェクトのスイッチをオンにし、やや遅れた音と原音を左右に振り分けてPAから出していたようなのですが(ランディ自身が足下のペダルを操作しているような動きは見られないので、確証はありませんがディレイ効果はミキサー側でコントロールしていた可能性が高いと思います)、この音源でリズムが狂ったように聞こえる箇所は見事、そのディレイ効果が与えられた箇所に符合しているのです。すなわち、この音源は「ステレオ感を求めて左右に振り分けられたランディの音の、遅れた方の音だけが強調されて聞こえるポイント(そのときに原音が聞こえなくなるほどに偏ったポイント)で録音された」ということになります。でも、そんな場所が場内にあるのでしょうか? 例えば、この音源がオーディエンス録りとは思えないほどにクリアかつ迫力あるサウンドであれば、“遅れた音だけを出すモニタースピーカー”の直前で録った、などの仮説が立てられるのですが、残念ながら客席で録ったとか思えない音像です。ていうか、そんなモニターはふつうは存在しないでしょう。タイミングの狂ったソロを中心にモニタリングしても意味無いですからね。そもそもいかにステレオ感を強調するとは言っても、会場内のバランスとしてはやはり原音の方が大きく鳴り響いていたはずです。映像はスタンド席正面やや下手寄りから撮影されていますが、そのポイントではディレイ音の方はほとんど聞こえない程度のバランスとなっています。仮に上手か下手どちらかに極端に寄った位置でこの音源が録られていたとしても、ここまであからさまにアンバランスなサウンドにはならないはずです。ましてやステージが多少遠くに感じられる音質なんですから、それだけPAスピーカーから距離があると考えられ、そうであれば分離効果は弱くなっているでしょうから尚更偏りにくいワケですよね。いったいこの音源は、会場のどの席で、どのようにして録音されたものなのか……そういう解けない謎を手のひらで転がしながら聴くというのも、またブート好きにとっては格別の楽しみだったりするのであります。
同公演を収録したブートにはもう1タイトル『FLYING HIGH AGAIN』[写真下↓ DAT-013] があります。未聴なのですが、さてコレも同じアンバランス音源なのでしょうか……。
なお、オジーにもいくつかタイミングや音程を外している箇所があるのですが、そちらは単なる“芸風”なのでご安心ください(ビデオでもちゃんと外してくれていました/笑)。

【AUD音質:★★★】
【アートワーク:★★★★】

 
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