
RIOT / REVENGE ON STAGE (THE UNFORGETTABLE YEARS)[1CD]
TAURUS RECORDS / TAU101
01 Swords And Tequila
02 Fire Down Under
03 Feel The Same
04 Don't Bring Me Down
05 Don't Hold Back
06 Overdrive
07 Alter Of The King
08 Mark Reale Guitar Solo - Outlaw
09 Road Racin'
Long Island, NY, USA / Sep. 15, 1981
帯付きで売られていた「ワゴンもの」(ホームセンターや駅中のワゴンなんかでよく売られている、ココロザシの低いお手軽ブート)の1枚(イタリア製/おそらくは放送用であろうサウンドボード音源)。折角なので、古いタイプのワープロで打たれたかのような妖しげなその帯の、折り返した側に書かれている解説文(ライナーの和訳文)をご紹介しましょう。「80年代のアメリカン・ハードロックシーンでカルト的な人気を誇った、ライオット。ここに収録されているのは、名盤“ファイアー・ダウン・アンダー”(当時、キャピトルレコードはその暴力性のために発売を拒否)リリース直後、バンドとしての絶頂期ともいえる1981年の演奏。G.スペランザのパフォーマーとしての魅力も光り、闇に葬られたままにしておくのはあまりに惜しい、名ライブといえる(以上、原文ママ)」……と持ち上げておきながら、実際はヒスノイズが耳障りな上に“Overdrive”“Alter Of The King”“Road Racin'”の一部で音がイヤな感じにこもったり、“Road Racin'”に不自然なリピート箇所あったり、で脱力させられます。おまけに最後はフェイドアウトしていく“Road Racin'”にアンコールを求める歓声がかぶってきてオシマイという、放送時間の関係としか思えないユルさ満点の構成。まぁそれを脇に置いても、結局のところは“Warrior”未収録というのが致命的でしょう。物足りないったらありません。もっとも演奏自体は飛ばしまくっててカッコいいし、“Overdrive”のジャムっぽいパートに“Smoke On The Water”や“Train Kept A Rollin'”が出てくる、といった聴きどころも一応あったりするので、音質/構成はともかく盤としての価値は決して低くないかもしれません。今は亡きガイ・スペランザを偲ぶにはそれなりに有益です。
【SBD音質:★★★】
【アートワーク:★】